続:中国メーカーの有機ELパネルを採用している端末

小ネタ:中国メーカーの有機ELパネルを採用している端末

野木庵

続き

RedMagic 3:Visonox

2019年3月より量産が開始された6.65インチフレキシブルAMOLEDディスプレイを搭載している。RedMagic 3,3sではリフレッシュレートが90Hzだったが、同様のパネルを搭載しているRedMagic 5Gではリフレッシュレートが144Hzになっている。

DDICはどちらもSynaptics製のものを搭載

6.65英寸FHD+AMOLED

Visonox

LG G8S ThinkQ:Visonox

てっきりpOLEDを搭載していると思っていただけに驚きだけどVisonoxのプロダクトページにも同スペックのパネルが確認できる。

最近LGは自社端末への供給能力も落ちてると聞くけどおぉ…

企业风采 ※Flash使用ページ

Visonox

ページからはXiaomi Mi 8にもVisonoxパネルが一部採用されていることがわかる(画像はなぜかMi 8 SEになってる)

Nubia Z20:BOE

ソース画像を表示

前面、背面ともにBOEのパネルを採用し、DDICもそれぞれESWIN製とRuiding製になっている。

また、前面のフレキシブルディスプレイはBOE初のCOP技術を採用したもの。

[PDF]
The Future of Display:
Mobile OLED Display and OLED DDIC

COPとはフレキブルディスプレイの基盤上にDDICを配置しそのまま折りたたんで収納する技術。既にSamsungがGalaxyシリーズで実用化しており中国でもAxon 10 Proに搭載されているVisonox製フレキシブルOLEDでも採用されている。顎ベゼルを攻めるのには必要。

ROG Phone II:Tianma

hero

Samsung製パネルと思ってましたがTianmaの独占供給です。

それで120HzのFHD+ AMOLEDディスプレイでSynaptics製の120Hzに対応したDDICが搭載されており、10bitカラーにも対応していると謳っているのだから驚き。

PixelworksのSoft Irisを初めて搭載した端末。このキャリブレーションソフトウェアはQualcommとの提携により855、855 Plusに合わせて設計されており自動でΔE2000>1にしてくれる。

群智研究|2019年全球AMOLED智能手机面板市场总结

OFweek

Motorola razr:BOE/CSOT

もともとAUOから供給される予定だったがBOEとCSOTに変更されたらしい。サブディスプレイとメインのフォルダブルディスプレイで別れているのかは不明。

公式サイトではpOLEDと記載されていますが実際にBOEは供給していると幹部が発言しています。

BOE: we supply the foldable OLEDs to the Huawei Mate X and the Motorola Razr

OLEDinfo

ところでpOLEDって従来のガラス基板上ではなく可撓性の高いプラスチック基板上に生成したフレキシブルAMOLEDをLGがそうブランディングしているだけなので…

2020/11/02追記

少なくともrazr 5GのフォルダブルパネルはCSOT、razrもFCC認証時はAUOであることを確認できますが問題発生後にCSOTに変更された可能性あり。フロントのリジッドパネルはどちらもBOE

BlackShark 3 Pro:BOE

BlackShark 3の方はSamsungパネルだけど3 ProはBOEの7.1インチフレキシブルAMOLEDを搭載している。

SamsungパネルはY-OCTA、タッチセンサーがOLEDパネルに内在化しているがBOEはまだそれを実用化できていなため通常のアドオンタッチと差がある。

Pixelworksの第5世代Irisビジュアルプロセッサーが搭載されているためやはりスペックは良い。

Samsung, BOE supplies OLED panels for Black Shark 3

THE ELEC

Xiaomi Mi 10/Mi 10 Pro

発表会でも言っていましたがSamsungとCSOTの2社供給です。

HuaweiのBOEパネルやZTEのVisonoxパネルがそこそこのスペックなのに対し、Mi 10シリーズはGalaxy Sシリーズにも引けを取らないカタログスペックになっています。

小米迄今最强屏幕!雷军斥巨资定制TCL华星AMOLED曲面屏

TCL华星

CSOT初のOn-Cell Touchや特許取得済みのパール配置というのも興味深いですが後半にある材料の国産化についてです。

内容はMi 10に関係ないですが、今の有機EL部材の殆どが米韓独日で構成されておりそれらは特許でガチガチに固められてます。そこでCSOTは自給率を高めるためにSolOLED用に新たな特許で発光材料を開発し、量産化に成功云々的なことが書かれれています。

SolOLEDの分野はまだまだ未開拓で一応製品化にこぎつけたJOLEDがリードしているイメージですがどうなるか…

ところで昨年末に組織再編で华星光电TCL华星に社名が変更されたそうです。

以下スプレッドシートで他の中華OLED端末も色々見れます

中華OLED端末

Googleスプレッドシート

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