Samsung、次期ハイエンドOLEDのM10材料セットでは日本メーカー素材を採用せず。

現在Galaxy S10とNote 10で採用しているM9材料セット、今までの傾向からして来年も続投すると思っていたからM10の話はまだだろうと思っていたらもう変えるらしい。

なにより驚きなのは今回からついに日本企業の名前がなくなったこと(独も)。これによりアメリカと韓国のみで発行部材は供給されることになります。

以下は今回のM10とそれを過去のセットと並べたものです。

M10材料セット
Red hostDowアメリカ
Green hostSDI韓国
Blue hostSFC韓国
Red dopantUDCアメリカ
Green dopantUDCアメリカ
Blue dopantSFC韓国
Red primeDS Neolux韓国
Green primeSDI韓国
Blue primeSYRI韓国※
別タブで開く見やすいと思います

oled.comことUniversal DisplayやDow ChemicalはM9に引き続き同じ材料を供給します。しかしグリーンホストは新日鉄住金化学とSamsung SDIからSDIの一社供給となっています。また長らくグリーンプライムを供給してきた独MerckもSDIに変わりました。

SYRI(サムスン横浜R&Dセンターにつては東京にあるのSamsungの研究所です。同社には生産設備がないためおそらく保土ヶ谷化学とSDIの合併会社であるSFCがOEMになると。

にしても気になるのは今回から出光がいなくなったことです。出光は有機ELが発明されたころから研究を続けており、特に青の発行部材では他社が避けるのが難しい強力な特許を保有し同分野を独占していたはずです。ここがSFCに置き換わるというのは非常に興味深いです。

またこのM10材料セットは今年末から生産に入り、次期Galaxy S11(仮称)やNote 11(仮称)に採用されると考えられます。

有機ELディスプレイ・有機EL照明・有機EL材料・部材の動向

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